漢は黙って霜降りA5ランクでしょ!
先日久しぶりに大学時代の友人と一緒に飯を食いに行くことになった。社会人になって数年経ち、久しぶりに会う友人はすっかりスーツが様になっている。自分も入社したての頃は、スーツを着ても何だかスーツの中で体が泳いでしまって居心地が悪かったけれど、今ではスーツを着ないと気持ちが締まらないから不思議なものだ。それだけ気持ちも体も、大学生のときとは違うということだろう。
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飲みに行こうということにはなっていたのだけど、何だかその日はやたらと腹が減っていて、ガツンとしたものが食いたかった。友人も同じ気持ちだったらしく、結局焼肉を食いに行こうということになった。学生時代はとにかく質が悪い肉でもいいから、安くて腹がいっぱいになればそれでよかった。だけどお互い、それなりに給料ももらえている身である。せっかく久しぶりに会えたのだし、漢は黙って霜降りA5ランクでしょ!ということになり、学生時代には眺めることしかできなかった高級焼肉店に入ることにした。
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やはり大学時代に食べていた筋だらけの肉とは違い、サシの入った肉は格別にウマイ。自分の財布でここまでの肉を食えるようになったのかと思うと、成金の気持ちよさが少しだけわかるような気がする。さすがにあの頃のような勢いでは食べられなくなってしまったけれど、それでも財布の中身を気にせず、思い切り高い肉をオーダーしまくった。ビールも話も進み、気分がよかった。
吉田類の酒場放浪記 BS-TBS | お店情報
だが会計の段階で、気持ち良くまわっていた酔いが少し覚めた。やはりA5ランクの肉をガンガン頼むと、結構な金額になる。平静を装ってはいたけれど、実は心臓はバクバクだった。友人も平気そうな顔をしていたけれど、実は心臓バクバクだったかもしれない。
次会うときは、大学時代を懐かしもうぜとか何とか理由をつけて、また筋だらけの安い焼肉店に誘おうかと、心の中で思ったのだった。
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